SMT001 商品コンセプト

SMT001の商品コンセプトをざっくばらんにお話したいと思います。

一般の組み込み用マイコンボードの商品形態は大きく分けて2つあると思います。

 1.既に機能の決まったファームウエアが組み込まれており、ユーザがその機能を変更できない。
   これは、例えばブロードバンドルータなどが当てはまります。最近はバグ等に関しては
   ファームウエアをダウンロードしバージョンアップすることができるのがあたりまえになりましたが、
   同じ回路を利用して別な用途に使用することは通常できません。

 2.回路情報付きCPUボードの形。ユーザは回路図を見ながら各自必要な機能のプログラミングを
   行わなければならない。
   これは、回路とCPUおよびファームウエア開発のノーハウがあれば何でもできますが、実際には
   非常に細かな知識も要求されるため、単に欲しい機能だけを要求するユーザには扱うのが難しい
   場合が多いです。
   最近は特にネットワークやUSBなどがパソコンやPDAで簡単に使えるため、このようなワンボードCPU
   でもこれらの接続方法を使いたい要望が多いのですが、組み込みでこれらを実現するのは初心者
   には難しくあきらめている方が多いと思います。

そこで、考えたのが、この2つのコンセプトの中間の商品です。

 1.回路図や必要な情報はできる限り公開し、サポートを充実させる。

 2.回路図付きCPUボードだが、基本のOSやファームウエアがセットになっている。

 3.基本OSやファームウエアは1つではなく、無料ファームウエアライブラリ
   と言う形で提供し、ユーザに機能を選んでもらえるようにする。

 4.無料ファームウエアの開発費は商品の利益の中から捻出し、できるだけユーザの声を反映させた
   新しいファームウエアを開発しライブラリに追加してゆく。

 5.組み込み機器をコントロールするためのWindows、Linux側ソフトウエアのサンプルソフトウエアも
   ファームウエアライブラリ同様、充実させてゆく。

 6.基本OS上のユーザのソフトウエア開発を制限しない。

このメリットは

 1.ユーザが自分の必要とする機能の組み込みソフトウエアを開発する必要がない。
   しかし、必要であればユーザ自身が開発を行う事もできる。

 2.ユーザが購入前に十分な検討を可能にする。

 3.ユーザに必要な機能がなければ、購入前に連絡をいただければ、ファームウエアを開発後、
   お知らせできる。
   開発する、しないは当社の判断によりますが、ユーザに開発費の負担はありません。
   当社は、要望の多い機能を優先にファームウエアを開発することで、売上を伸ばすことができ
   そこから、開発費を捻出できます。

デメリットとしては

 1.SMT001のユーザ数が少ない場合は、ファームウエアの開発費はいつも赤字になる。
   赤字になり、ユーザからの機能の要望というフィードバックもなく、開発が止まる。
   そして、赤字スパイラルに突入 -> このシナリオは避けたい。

 2.ユーザがファームウエアの改造ができない。
   当社開発のファームウエアのソースコードは公開していません。
   ソースを公開してしまうと、他社にSMT001と同じ回路を作られ、わずかに当社のファームウエア
   のソースを変更して組み込まれ販売される恐れがあります。
   その会社はファームウエアの開発費を考慮する必要が無いので安く販売できるわけです。
   そして、当社はファームウエアの開発ができなくなり、企画がつぶれてしまいます。
   これを防ぐため、不本意ながらファームウエア部分のソースコードは公開しておりません。
   ただし、OS部分はGPL2に沿ったMES/H8OSを利用していますので、このOS上での開発に
   関してはユーザが制限なく自由に行う事ができます。

将来は

 1.ある程度SMT001のユーザ数が増えましたら、ファームウエアを開発していただける方を
   ユーザの中から募り、SMT001の販売利益の一部を還元する形で、ファームウエアの開発費
   をお支払いできれば良いと考えています。

 2.さらに、ユーザが増えますと、最終的には無料ファームウエアライブラリが増え、新規開発の
   必要がなくなると考えられます。
   その時点で、全てのファームウエアのソースが公開できれば良いと考えています。

 3.企画が軌道にのりましたら、SMT002,003などを開発し、ファームウエアを継承、ライブラリ
   の拡大を目指します。
   新回路では無線LANやUSB機能の搭載を計画しています。